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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第27章 愛しい君に送る100万回のキス
「今日はほんとにありがとう」
鏡也君がみんなに頭を下げるから、私も!
2人で頑張っていくから宜しくお願いします。
パチパチパチパチ
みんなが拍手で答えてくれる。
〝あ~やべぇ緊張した〟
隣で鏡也君が小さく呟いた。
〝凄くカッコ良かったよ〟
〝そうか?〟うん。
短い言葉だけど気持ちは伝わったと思うよ!
〝あ、そうだ…まだあった〟
ん?なに!
「ごめん、みんな…もう1つ──報告がある」
報告って!え──
みんなが鏡也君に視線を送る。
「…えっと……夏に…もう1人家族が増えて……俺……父親になります」
「「──!?」」
「「……え、え~?!」」
「キャーうそ」ザワザワ
鏡也君の告白にみんながざわついた。
「まぁ~葉瑠ちゃんそうなの?」はい。
「マジかっ鏡也」コクコク
鏡也君は照れ笑い。
「ね~ちゃんが、妊娠?」
そうだよカズ……カズは叔父さんになるんだよ?
宜しくね。
コホン
『では…改めまして……』
牧師様がざわついた会場を神聖な雰囲気に戻してくれた。
『─本日参列頂きました皆様に結婚の承認を経まして…ここに益田鏡也様、葉瑠様の結婚が成立致しました、新しい家族が無事に誕生出来るよう皆さんで祈りましょう。おめでとうございます』
「「おめでと~う♪」」
みんなありがとう!
.:*:・'°。.:*:・'°
〝葉瑠…幸せになろうな〟
〝うん、絶対ね〟
素敵な家族や友人達に囲まれた結婚式─
こんなにもあたたかい結婚式を挙げられるなんて──私達幸せだね?
出逢いから3年…
今日私は……益田葉瑠になりました。