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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第27章 愛しい君に送る100万回のキス
こんな公園があるのに…
なんで教えてくれなかったの?
「教えたら1人でも行こうとするだろ?」
絶対迷子になるって!失礼しちゃう。
そんな事より早く遊びたい!
鏡也君の手を振り切って走ろうとすると
ギュッ─「こら、走るな!」
え?─鏡也君が手を離してくれないの
「あのなぁ……」
あ…そうだった。
大きなため息をつかれて我に帰った。
ママになる自覚を持てって言われてたんだ。
「ごめん……」
「でも、あんまり人いないね?」
「月曜だからな」
あっそうか。
子供達は学校だね。
どうりで公園には小さな子供を連れたママさんしかいないわけだ……
〝キャハ─ママ~♪〟
無邪気に走り回る子供達。
遊具もたくさんあって子供達は楽しそうに遊んでる。
私達はベンチで日向ぼっこしながらその様子を眺めていた。
そういえば……
「前にさ、名古屋のお家に行った時に公園行ってブランコ乗ったよね」
あの時は鏡也君とブランコに2人で乗ったんだ…
大人なのに…夢中になって遊んでたら
学校が終わった子供達が大勢来ちゃってさ……
私達の後に行列が出来たりして
「─あ~そんな事もあったな」
私の笑い声がマンションまで聞こえたってお母さんに言われたんだった!
「じゃ乗るか?ブランコ、今なら空いてるぞ」
「ほら、あのママさん達も帰るみたいだし」
あ、ホントだ!
子供の手を引いて歩き出してる。
「乗るなら今のうちだぞ」
え、え……1人は恥ずかしいけど
鏡也君も乗るなら
もちろん、妊娠してて危ないから2人乗りなんてしないけど─
「じゃ鏡也君も「待ってるから行っといで」
「え?行かないの?」