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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第27章 愛しい君に送る100万回のキス

前みたいに
〝しょうがね~な!〟って
付き合ってくれるんじゃないの?

この近くに鏡也君のお友達の家があるんだって!
万が一見られたら恥ずかしいって!

「だから行っといで」
「やだ、行かない」
私だって恥ずかしいもん、やめとく

「へ~じゃ、俺やっぱ乗って来よっかな」
え~!なんでよ~。

1人で歩き出すからすぐに追い掛けた。
「ズルい、待って」

「おいで、ほら座って」
鏡也君はブランコの前で私に手招きする。

あ、でも一緒には……ダメだよ。
落ちて、お腹でも打ったら困るから

「押してやる」

押してくれる?それなら…


「いいか…手、離すなよ」うん
ギィーギィー、ギィーギィー

はぁ~楽チン。
鏡也君が背中を押してくれるから
私は両足をピンと伸ばすだけ

身体で風を感じて気分は最高
「気持ちいぃ~♪」

「え?……なに?聞こえない」ギィーギィー

クスッ…「き・も・ち・い・い・って言ったの~!」

「そうか?良かった」ギィーギィーギィー


──//
ねぇ鏡也くん?
私が好きそうな公園って……
自分が遊びたかったんじゃない?

ターザンロープに
子供用のボルダリングでしょ?

鉄棒で連続逆上がりまでやりだして…
「凄いね♪」
「誰でも出来るだろこのくらい」
そんな事ないよ。
私は苦手だもん!

最後はジャングルジムのてっぺんで仁王立ち
「いい眺めだぞ」クスッ…子供だ!

「いいなぁ、私も登ろっかな?」
私も登りたい。
足さえ踏み外さなきゃ登れるよ…

両手でジムを掴んで片足をひっ掛けた。

「え?……葉瑠はダメだよ危ないから」

大丈夫だよこれくらい!

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