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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第27章 愛しい君に送る100万回のキス
さっきから私が遊ぼうとすると…
危ないからあれもダメこれもダメって!
ズルい鏡也君ばっかり。
「登るなよ?今降りるから、そこで待ってて」
え~!え?ちょっと
鏡也君なにするの…危ないよ。
まさか、そこから飛び下りるつもりじゃないでしょうね?─
「葉瑠どいてろ」
「え、危ないから、やめて─キャー」
鏡也君が勢いつけてジャンプするから─思わず顔を背けた。
身体に強く風が当る、それから
ドサッ。
鈍い音がした…
え?……「ぁぁ~ヤベッ……失敗した」
え、失敗?だから、言ったのに!
どうしよう…
「鏡也くっん!……」
顔を上げると─
片手を地面に手を突いてフラフラと立ち上がる。
え……
ズボンについた砂を払ったりして…
「だ、いじょうぶ、なの?」
「失敗した、手…ついちゃったよ」
え?……手?
鏡也君の言う失敗は……地面に手を突いたから?
「──//」
何やってんの。びっくりした!
絶対、怪我したと思った─
「バカっ!」──
「え?、あ、びっくりした?ごめん」
「俺がそんなドジするわけないだろ?」
ムスッ、呑気に笑ってるけど
そんなのわかんないでしょ~。グスッ─
「え、葉瑠?─え、ごめん」
もうホントに心配したんだから…グス
知らない、プイッ
鏡也君に背中を向けて眼なんて合わさないんだから。
「ごめん脅かして」
背中を向ける私の前に回って顔を見ようとするから…逃げるようにまた顔を背ける。
「葉瑠、こっち向いて」イヤ!フン
「ごめんって」ギュッ─あ!
私がずっと背中ばかり向けてるから?
後ろからいきなり抱きしめてくる。