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第28章 番外編…バレちゃった！

「ビックリしたけど、凄く評判がいいんだって」

「洋子さんなんかさ、子供が大きくなったら見せてやれとか言ってさ……」

「………//」
「葉瑠聞いてる？」

〝え？あ、うん、聞ぃ、てる〟
どうしよう、鏡也君は私が知らないと思ってるんだ。

表紙のモデルになる事は随分前に分かってたけど
鏡也君には黙ってたから

「葉瑠？─んっ？」……ｱﾊﾊ、ﾆｺｯ
挙動不審な私を見て、何かを察したみたい。
鏡也君が大きくため息をついた

「はあ～！葉瑠は─知ってたの？」

鏡也君の視線が突き刺さる。
もう誤魔化せないな……

「ごめんなさい」

実は──
「あの写真は洋子さんの付き添いで行ったブライダルフェアでの１枚で……」

表紙になるっていうのもその日に聞かされて…
そのお礼だからって、クリスマスのディナー券をもらったの
鏡也君に…話さなきゃって思ってたんだけど

「はぁ～！もういいよわかった」

また大きなため息
やっぱり……怒ってるよね？
「あ、でもね！…あの写真を使うって事は…知らなかったよ…」

まさか誓いのキスの写真を使うなんて、私もビックリしたんだから…それはホント！

黙ってたから怒られても仕方ないんだけど

「ごめんなさい、でもね？」

雑誌を見た友達とか、ずっと連絡もしてなかった元同僚達がわざわざ連絡をくれて
〝結婚おめでとう〟
そう言われたらやっぱり嬉しくて…

表紙に載ってそれで近況報告が出来たなら良かったのかもって…

でもやっぱり嫌だったよね？
仕事もあるのに鏡也君の写真まで載っちゃって……

「ﾌｯ、そっか……」
「ごめんね黙ってて、怒って、る…よね？」