この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第28章 番外編…バレちゃった!

「いや、怒ってないよ」
うそ、ホントに?
「…だけど」だけど、なに?
「もし、また頼まれたら…断ってほしい」
〝俺だけの葉瑠じゃなくなっちゃう〟
鏡也君…そんな風に思ってたの?
そうだね、もう頼まれても絶対にやらない!
騒がれたら落ち着いて子育て出来ないもん
「うん、約束する…ウッ…ぇ?」
今、お腹が……グニュって
初めて感じるお腹の違和感
お腹を押さえたまま私を見て鏡也君が焦りだした。
「どした…痛いの?」
「──//」
「なんだよ、どうしたの?」ブンブン
鏡也君、違う…大丈夫だから
慌てる鏡也君の手を引っ張った。
「ここ触って?…今動いたかも」
え?どこ?
─この辺りをぐにゅぐにゅって
ポコッ
「え、今の?」
うん、足で蹴ったのかな……ポコ
ほら、また!
「これが足?」
う~ん、ハッキリとは分かんないけど!
でもこんなの初めてだもん。
きっとそうだよ。
さっきの私達の会話を聞いて合図を送ってくれたんだ。
鏡也君はよほど感動したみたい、ずっとお腹をさすってる。
もういいでしょ?擽ったくなってきた。
「もう動かないけど、大丈夫なの?」
「寝ちゃったんだよ…」
「え、もう?」クスッ……
そんなずっと動き回ってるわけないでしょ。
「なんだ~じゃ起きたら教えて、風呂入って来る」
うん。
じゃ、私は片付けちゃお。
……ん、なに?
鏡也君が立ち上がったまま私を見てる。
「葉瑠、風呂は入ったの?」ううん
私は鏡也君の後に入るよ…
…え、どうしたの?
鏡也君がお皿を持ってキッチンへ─
腕を捲ってスポンジをくしゅくしゅ

