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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第29章 番外編…何事も程々に!

ますます怪しいじゃん
「もしかして俺の知ってる奴か?」
「ど、うかなぁ~」

俺に何か隠してるな?

こんなに誤魔化すって事は…
もうアイツしかいね~じゃん
「なぁそれってさ」
「きょぅゃくっ、気持ち…悪ぃ」は?

え?おい、なんだよもう!
「目がチカチカする」待ってろ!出るぞ。


──**
貧血か?まったく世話が焼ける。
「大丈夫か?」
〝うん、ごめん、ね〟

抱き枕を抱えて横になる葉瑠の隣に寝転んで頬杖をついた。
結局、聞きたい事も聞けずじまい

葉瑠の様子で何となく分かったけど
きっと藤堂に会ったんだろ
別に隠すことないのに…

〝アイツに会ったんだろ?もうヤキモチなんて妬かね~よ〟
小さく呟いた言葉に葉瑠が反応した!

「きょぅや、くっ」ん?

〝何もないけど、怒る?〟

「怒んないよ」
店を覗きに行ったから偶然会ったんだろ?
何もないならいいさ
そんな事で怒るわけないじゃん

「ご飯食べてきた」
ふ~ん、ん?─アイツと?

グッ、一瞬ムカついたけど、久しぶりに会ったなら
ま~そういう流れになることも

あるか?

「怒った?」
「………」
怒、んないって言っちゃったじゃん


「結婚したって言ったの」そうか?
妊娠してるってことも当然わかるだろうから
ま~いいさ、飯ぐらい!

(きっと、私ならいい母親になれるよって)

「そ、そうか良かったな」

チッ─キザなこと言いやがって
そんな事言われなくても良~く分かってるわ。

「そのお店にね色んな種類のタピオカがあるから今度行こうね?」

アイツより後に行くってのが気に食わないけど!
「行く?」
「も、もちろん」

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