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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第30章 番外編…マタニティブルー!?
──//
凄く久しぶり。鏡也君とこうして歩くのは…
すっかり夜も更けて人通りは疎ら夏の夜風が気持ちいい。

「葉瑠、よく頑張ったな」
「……コクン…」

「ごめんね鏡也君…」
「なにが?」
私、イライラして鏡也君に八つ当たりして─
嫌な思いしたでしょ?

「いや別に─」うそ。
少しは思ったでしょ?

1人でお家にいると、嫌な想像ばかりしちゃうの
仕事が忙しいのも分かってるのに
何で早く帰って来てくれないの?
私がイライラしてるから帰りたくないのかな…とか

もしかして浮気?─とかね!
信じてるのに、疑心暗鬼になってもう最悪

「俺が浮気するわけないだろ?」
うん、そう思うんだけど─
テレビをつければ、誰々の不倫発覚とか
しかも現在妻は妊娠中…そんなの見ちゃうと

鏡也君だって男だもん
何ヵ月も我慢して堪えられるのかな?って

「おいおい、葉瑠?」うんごめん。

「俺は葉瑠にしか勃たないって言わなかったっけ?」

え?あ~確かに…言ってたような気はするけど

でも鏡也君はモテるし
バレンタインなんて凄い数のチョコ貰ってくるじゃない?

「葉瑠?いい加減にしないと怒るぞ」
急に立ち止まって頭をコツンってされちゃった。

「……ごめん」

──もう動いていいなら……するけど?
普通の性・生・活──

え?……それはちょっと
「細菌感染とかしたら怖いから─」

だから鏡也君…もう暫く、その我慢を─
「ククッ、分かってるよ」え?

やだ、焦った!……
鏡也君が言うと冗談に聞こえないから

「しかし細菌感染とか、俺がバイ菌持ってるみたいじゃん」

違っ!そういう意味じゃないから

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