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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第31章 番外編…かけがえのない人

ガバッ、あ、おい山下!
なにやってんだよ急に、離せ。
突然山下が抱きついてきた。

誰かに見られたら誤解されるから離せ。
おい、こら!
女の癖になんでこんなに力が強いんだ?

力ずくで振り払う事も出来るけど
怪我でもしたら……それに逆上されて俺に襲われたなんて言われても困るしな

短い時間の中で必死に考えた!

「あのさ~山下…俺さ、結婚したんだよ」
葉瑠って言って、お前会ったことあるよな?
もうすぐ子供も産まれるんだ!
だから人に誤解されるような事はしたくない。

山下が大人しくなって腕の力が少し緩まってきた。
分かってくれたか?

「知ってます」そうか知ってるか……え?

「妊娠中なら…鏡也さん不自由でしょ?」
不自由?─どういう意味?

「身体だけでも、いいじゃないですか?」
「……」

ダメだコイツ…ムカついてきた。

元同僚だし穏便にしようと思ってたけど
バカな女にはハッキリ言わなきゃ伝わらないんだな

「あのさ、こんなこと言いたくないんだけど─俺、お前じゃ勃たね~のよ」え?……

聞こえなかった?
もう1回言おうか?
「お前じゃ勃たね~の」

「どんなに美人でも、プロポーションが良くても
俺のタイプじゃないわけお前は、分かるか?」

「え?……ひどい、グスッ」
お~泣け泣け。
もういいわどうでも!

どうして女ってそうなんだろうな?
泣けば済むと思って、あ~ヤダヤダ

♪.:*:#・'°
ん?電話だ。ちょうど良かった葉瑠だなきっと

ピッ「もしもし葉瑠か?」

「鏡也…俺だ」
え?……
なんだよ、ヒロちゃんかよ!

「今ちょっと忙しいんだけど─」

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