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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第31章 番外編…かけがえのない人

「洋子さん、ヒロちゃんが廊下で待ってるから帰って休んで」
あとは俺が──

「ここまで来たら見届けなきゃ帰れないわよ」

〝大丈夫、廊下で待ってるわね〟
そう言って洋子さんは部屋を出ていった。

ずっと付き添ってくれて寝てないだろうに
いくら言ったって聞かないんだから!
ありがとう、じゃもう好きにして。

洋子さんが出るとすぐに看護師が入ってきた。

「様子を見ますね」
素早くゴム製の手袋を付けて診察に入る

「あ、もう全開ですね、じゃ移動しましょうか」

ゴクッ─
こんな時、男って何にも役に立たないんだな。
俺は何も出来ずに廊下に出された!

「あれ?鏡也君どうしたの?」
「分娩室に移るって」

「鏡也は立ち会わないのか?」
「葉瑠がダメだって」
「「…ぇっ?…」」

せっかく間に合ったし俺はそのつもりだったのに、
(ご主人立ち会いますか)
(はい、え?)
葉瑠が俺の手を掴んで大きく首を振ってて
ブンブン(……ダメ)だってさ!

「そ、うか」
「苦しんでる姿を見せたくないのよ、私も嫌だわ」

洋子さんの言うには…世の中には立ち会い出産をしなきゃ良かったって思う人もいるらしい!
女心をわかってあげて…だって。

俺は葉瑠のどんな姿でも見たいって思うけど

女心ね~!

葉瑠が分娩室に入ると俺らはただ待つしかなくて
ヒロちゃんと洋子さんはさすがに疲れたようで肩を寄せ合ってウトウトしてる。

まだか?─遅くないか?

何か問題があったわけじゃないよな?


その時

オギャーオギャーオギャー
あ!……元気のいい泣き声が聞こえてきた…

産まれたんだな!

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