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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第4章 さぁ帰ろう。

鏡也君が勢いよく被さってくるからヒロちゃんとの間に挟まれた。

「あっ悪りぃ~!……ん?なんでヒロちゃんが葉瑠に抱き付いてんだよ」

何てこと言うの…ヒロちゃんはただ………
あっコラ!
「葉瑠は俺んだから」
そう言って私をギュッと抱きしめる。

クスツ…「あ~ぁ悪かったよ、ほらっ早く帰れ」

「おい鏡也、みんなの前で見せつけんな♪」
「「そうだそうだ♪」」

「んぁ~?眼つぶっとけ」

アハハ……もう飲みすぎだよ!

──///
フラフラする鏡也君を支えながら店を出た。
鏡也君しっかり歩いて、重いんだけど……

「葉瑠ちゃん、タクシー呼んだから待ってて」

洋子さんが鏡也君を心配してタクシーを呼んでくれた。
近くて運転手さんには申し訳ないけど助かった。

「葉瑠ちゃん今日は楽しかったわ。またね!」
「うんありがとう。また来るね」
「お~待ってるよ」

バイバイ!


──///
「飲んだな~今日は…ふぅ~」

タクシーが動き出すと鏡也君は私の肩に凭れて大きく息を吐く。

「大丈夫?」うん!

膝の上にダランと投げ出した手を私が握ると顔を上げて唇を突き出してきた。

「…ぅん……」
クスッ─だ~め!キスはしません。

小さく首を振ると凄く凄く小さな声で話し掛けて来る。
ん?なに、聞こえない。

「:*:・'°☆;~:」えっ?なに?
聞き取れなくて鏡也君の口元に耳を寄せると…

チュッ...あ~!もうっ。 クスクス、
鏡也君の不意打ちのキスにドキドキする!

握り合った手は鏡也君の膝の上。
自然と指を絡めて握りなおした。


「鏡也君…もう着くよ」うん。。。

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