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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第32章 番外編…愛しのキスは蜜の味

ミルクを足すようになってからは、よく眠るようになったから夜中に起きることはあまりないけど

「嫌なの?」ブンブン
そんなことないよ。

ちょっと怖いっていうのはあるけど……
産後は…痛かったりするんだって
でも、鏡也君…ずっと我慢してくれてたから─

「じゃお風呂行ってくるから待ってて」

──//
ジャャャャャー、キュッ
はぁ~!
なんだかさっきからドキドキして─
足が震えてきた。

やだ!初めてじゃあるまいし

バタンッ!─キャ、え?なに
「俺も入る」え、ちょっと
鏡也君が入ってきた。

2人で来ちゃったら紗妃が1人になる。

「紗妃は?」
「大丈夫ほら、これセットしてきたから」
部屋の音を感知するセンサー
前に鏡也君が買ってくれたんだった。

今までは使わなかったけど、そっか!これがあれば防水だし寝ている間にお風呂に入れるね。
ちょっと安心した。


鏡也君が身体を流し私の後ろに入ってきた。
なんだかやっぱり恥ずかしくて膝を抱えたのに…
後ろからハグして顔を覗き込んできた。

すぐ横に鏡也君の顔があってそれだけでもドキドキする。
「どした?」─ううん─

どうしよう心臓の音が大き過ぎて鏡也君にも聞こえてるかも─

「フッ、は~る?力抜いて」
鏡也君には私の緊張が分かるみたい
ギュッっと抱きしめてくれた。

「俺も緊張してるよ」え、そうなの?
振り向いて鏡也君の顔を眺めたけど…
ほんと?緊張してるようには見えないよ?

「心臓バクバクだけど、カッコ悪いからすげ~無理してる」クスッ

──クスクス
可笑しいね2人して
顔を見合わせて笑ってたら少し緊張が解れてきた。

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