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秘恋~ヒメコイ~
第3章 #2
「~~~~~!////」


「洗面所、出て左。あ~腹いて」



私は爆笑する直輝を残して、洗面所に駆け込んだ。



「パンダ………」

鏡にはマスカラが落ちて、目の周りが真っ黒になってしまった自分の顔。


「………最悪………」


私は洗面所にあったメンズものの洗顔フォームで、顔をゴシゴシと洗った。


洗ってしまってから気がついた。



メイク道具。

……といっても、最低限、化粧直しに必要なもの。そのポーチはバッグの中だ。


「……しょうがないか」

私はスッピンのまま洗面所を出た。



今ではメイクをするのも慣れて、メイクをしている顔が私の顔になっている。



私のスッピン顔を直輝は気にする様子もない。
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