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秘恋~ヒメコイ~
第3章 #2
「……まぁ色々」
「色々って?」
「いいだろ、別に。辞めた理由なんて。これ飲んだら家まで送ってやる」
結局、直輝は会社を辞めた理由を教えてくれなかった。
この時、私はまだ分かってなかったの。
直輝がどんな想いでいたのかを ──。
私の家に向かう車の中。
沈黙が流れる中、何を話していいのか考えていると、
「お前、何ソワソワしてんの?トイレ我慢してんの?」
………は?トイレ??
「~~~違うから!!」
「冗談だよ……お前、そうやってすぐムキになるところ変わらねーな」
「直輝は口が悪いところは変わってないけど、あの頃より老けたね」
直輝は言い返してこない。
「色々って?」
「いいだろ、別に。辞めた理由なんて。これ飲んだら家まで送ってやる」
結局、直輝は会社を辞めた理由を教えてくれなかった。
この時、私はまだ分かってなかったの。
直輝がどんな想いでいたのかを ──。
私の家に向かう車の中。
沈黙が流れる中、何を話していいのか考えていると、
「お前、何ソワソワしてんの?トイレ我慢してんの?」
………は?トイレ??
「~~~違うから!!」
「冗談だよ……お前、そうやってすぐムキになるところ変わらねーな」
「直輝は口が悪いところは変わってないけど、あの頃より老けたね」
直輝は言い返してこない。