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秘恋~ヒメコイ~
第4章 #3
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梅雨入りが宣言された6月 ──。
私は1人、大学のラウンジで時間を潰していた。
「楓!お前時間ある?!」
「次の講義までならあるけど……何?」
「これ、直輝の家まで届けてくれね?」
祐介が差し出したのは黒い携帯電話。
「昨日、アイツが家に来たときに忘れてったんだよ」
「……自分で届ければ?」
直輝とふたりっきりにはなりたくない。
あの日のことを私はうまく消化出来ていなくて…。
どうしてあんなことをしてしまったのか。
直輝はただああいうことがしたかっただけで、誰でもよかったんじゃないか ──。
直輝もあの日のことは何も言わない。
私もなんて言ったらいいのかわからない。
このまま、なかったことにした方がいいんだ。
そうすれば、みんなと一緒にいられる。
一緒にいたい ──。
だけど、なんとなく心の中はモヤモヤして、晴れなくて……。
梅雨入りが宣言された6月 ──。
私は1人、大学のラウンジで時間を潰していた。
「楓!お前時間ある?!」
「次の講義までならあるけど……何?」
「これ、直輝の家まで届けてくれね?」
祐介が差し出したのは黒い携帯電話。
「昨日、アイツが家に来たときに忘れてったんだよ」
「……自分で届ければ?」
直輝とふたりっきりにはなりたくない。
あの日のことを私はうまく消化出来ていなくて…。
どうしてあんなことをしてしまったのか。
直輝はただああいうことがしたかっただけで、誰でもよかったんじゃないか ──。
直輝もあの日のことは何も言わない。
私もなんて言ったらいいのかわからない。
このまま、なかったことにした方がいいんだ。
そうすれば、みんなと一緒にいられる。
一緒にいたい ──。
だけど、なんとなく心の中はモヤモヤして、晴れなくて……。