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秘恋~ヒメコイ~
第5章 #4
「そんなに見つめられるとさすがに照れるんだけど?」

水沢さんが照れくさそうに笑った。

「すみません……」


「いいけど…俺じゃ役不足?」

「え?」

「秋月のパートナーとして」


「……そんなこと」

「長期戦覚悟で秋月を落とすことにするよ」


そう宣言されて、私は何も言えなくなってしまった。

水沢さんみたいな人にこんな風に言ってもらえて、普通の女の人なら喜ぶんだろう。

付き合って、結婚して ──。

私が望めば、そんな未来もあるのかもしれない ──。


でも……どうしてなの?


直輝の顔ばかり浮かぶ。

私……どうしちゃったんだろう……。


こんな時にどうして……?

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