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秘恋~ヒメコイ~
第6章 #5
よしっ!と何だか意味不明な気合いを入れて、お店の中に足を踏み入れる。
平日だというのにお客さんでいっぱいだった。
見回すと、テーブル席は全て埋まっている。
出来ればカウンターは避けたかったんだけどな……。
「すみません。カウンターしか空いてなくて…」
少し前を歩く美月ちゃんが申し訳なさそうに言った。
「カウンターで構わないよ」
水沢さんが答える。
お店の前で覚悟を決めたはずなのに、直輝と顔を合わせるのが憂鬱になってくる。
「………!」
カウンターのお客さんの相手をしていた直輝と目が合う。
ほんの一瞬驚いた顔をしたような気がしたけれど、私の見間違いだろうか ──。
平日だというのにお客さんでいっぱいだった。
見回すと、テーブル席は全て埋まっている。
出来ればカウンターは避けたかったんだけどな……。
「すみません。カウンターしか空いてなくて…」
少し前を歩く美月ちゃんが申し訳なさそうに言った。
「カウンターで構わないよ」
水沢さんが答える。
お店の前で覚悟を決めたはずなのに、直輝と顔を合わせるのが憂鬱になってくる。
「………!」
カウンターのお客さんの相手をしていた直輝と目が合う。
ほんの一瞬驚いた顔をしたような気がしたけれど、私の見間違いだろうか ──。