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第9章 special moon１…ただ、愛するが故…

そんな人たちをエスパシオは止めにはいると周りの動きを制止し、ひじを突いて話し始めた。

「節穴とは、どう言うことだ？納得できる理由があるのだろうな？」
「えぇ。」
「聞こうか。」
「主様方は相思相愛、想い合う恋愛感情にあると言いました。俺が勝手に彼女に付きまとっているだけですよ。」
「狂言です！そんな事ある訳ない！」
「本当ですよ。事実彼女のことなど恋愛感情など…」

そういいかけた時だ。表が騒がしくなった。同時に、重たい扉が勢いよく開いた。

「ループっ！」
「待ちなさい！会議中だ！」
「嫌！離して！」

制止を聞かずに振り切るカロンは息を切らしながら主達の前に立ち尽くすルーペントに巻き付いた。

「離れなさい！」
「嫌！」
「カロン、離れろ。」