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イタズラな満月(フルムーン)
第9章 special moon1…ただ、愛するが故…
「ヌエバ」を継承し、跡継ぎになれば、恋愛は勿論特定の相手を持つことは許されない。禁忌とか、そんな事以前の問題だったのだ。しかし、そんなデメリットだけの存在ではない。そんなデメリットがあろうと、誰もが、その地位を羨み、喉から手が出るほど、本来ならば欲するのだ。
「ヌエバの地位になることを承諾するのであれば、今回のことは伏せようではないか。どうする?」
「ですから、彼女の事は、関係ない。」
「そんな事は聞いていない。承けるか、承けないか…二者択一。今はそれだけだ。」
「…一つお伺いしてもよろしいですか?」
ルーペントの代わりにカロンが口を開いた。
「何だ?」
「もし、ループ…彼がそれを承けなかったとしたら、どうなるのですか?」
「気になるか?」
「ヌエバの地位になることを承諾するのであれば、今回のことは伏せようではないか。どうする?」
「ですから、彼女の事は、関係ない。」
「そんな事は聞いていない。承けるか、承けないか…二者択一。今はそれだけだ。」
「…一つお伺いしてもよろしいですか?」
ルーペントの代わりにカロンが口を開いた。
「何だ?」
「もし、ループ…彼がそれを承けなかったとしたら、どうなるのですか?」
「気になるか?」