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イタズラな満月(フルムーン)
第9章 special moon1…ただ、愛するが故…
「全員を把握しているわけではない。彼の方から来たんだよ?」
アスファルト剥き出しの床にヌエバは座り、話を続けた。
「カルマ…あの子は自身すら危うくなるだろうが、それを持しても、君たちを守りたかったのだろう。」
「…ヌエバ様…」
「私はね、こう考えるんだが。」
そう前置きをしてヌエバはルーペントに語り出した。
「彼女がジェーナ側の人間だというのは初めから知っていたんだろう?それなのに惹かれ合って、互いに必要とする。そんな相手に巡り合ったのならばその絆を守るのは必要なことかも知れない。」
「ヌエバ…様?」
「失って良いものなど無い。手放して良いものか、果たしてその道を選んで後悔をしないだろうか。それだけだ。どうだ?」
アスファルト剥き出しの床にヌエバは座り、話を続けた。
「カルマ…あの子は自身すら危うくなるだろうが、それを持しても、君たちを守りたかったのだろう。」
「…ヌエバ様…」
「私はね、こう考えるんだが。」
そう前置きをしてヌエバはルーペントに語り出した。
「彼女がジェーナ側の人間だというのは初めから知っていたんだろう?それなのに惹かれ合って、互いに必要とする。そんな相手に巡り合ったのならばその絆を守るのは必要なことかも知れない。」
「ヌエバ…様?」
「失って良いものなど無い。手放して良いものか、果たしてその道を選んで後悔をしないだろうか。それだけだ。どうだ?」