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イタズラな満月(フルムーン)
第11章 8th moon…温もり
そう言うと、ユトはそっと手を伸ばして雅の頭を撫でた。次の瞬間、雅の目からは大粒の涙が溢れて止まらなくなった。
「…ック…ヒック…ッッ……」
「無理するな。何とか、オレも考える」
「もぉ…いいよ。私…もぉ…生き返ろうなんて思わないから…だから。…」
「諦めるな!…頼むから…諦めるな。」
そういうと、そっとユトは雅の体を抱き寄せた。そのまま、ただ、優しく包み込むように…きつくなく…ふわりと包み込んでいた。
「ユト…できないくせに…」
「それ…言っちゃう訳?」
「だってそうでしょ…?私は久我君とキスすることが、唯一の生き返る手段だった。その相手にあんな事実突きつけられて。どうにか変わるなんて思わないよ?」
「わかんねぇだろ。」
「…ック…ヒック…ッッ……」
「無理するな。何とか、オレも考える」
「もぉ…いいよ。私…もぉ…生き返ろうなんて思わないから…だから。…」
「諦めるな!…頼むから…諦めるな。」
そういうと、そっとユトは雅の体を抱き寄せた。そのまま、ただ、優しく包み込むように…きつくなく…ふわりと包み込んでいた。
「ユト…できないくせに…」
「それ…言っちゃう訳?」
「だってそうでしょ…?私は久我君とキスすることが、唯一の生き返る手段だった。その相手にあんな事実突きつけられて。どうにか変わるなんて思わないよ?」
「わかんねぇだろ。」