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イタズラな満月(フルムーン)
第11章 8th moon…温もり
そのユトの言葉に、雅は唇を噛んで、手をきゅっと握りしめた。
「さっき言ったばかりだよ。…1人にしないって。……それなのに…」
「アリス?良く聞きな、ユトはアリスを1人にしないために国に帰ると言うんだよ。」
「それで…帰ってこなかったから?ずっと…ずっと戻ってこなかったら…?」
「そんな事はない。オレは必ず戻ってくる。」
「…もう裏切られるのは嫌だ…」
「あと一回、オレを信じて?」
そう言うユトの目は真っ直ぐに雅のことを見つめていた。しかし、そんな空気の中、ジェーナが釘を刺すように言葉を放った。
「しかしユト、あんたは全ての慣例を覆すことをしに行くかも知れないんだよ。解っているのかい?」
「ジェーナ…」
「アリス?あんたも解るだろう?この意味。」
「さっき言ったばかりだよ。…1人にしないって。……それなのに…」
「アリス?良く聞きな、ユトはアリスを1人にしないために国に帰ると言うんだよ。」
「それで…帰ってこなかったから?ずっと…ずっと戻ってこなかったら…?」
「そんな事はない。オレは必ず戻ってくる。」
「…もう裏切られるのは嫌だ…」
「あと一回、オレを信じて?」
そう言うユトの目は真っ直ぐに雅のことを見つめていた。しかし、そんな空気の中、ジェーナが釘を刺すように言葉を放った。
「しかしユト、あんたは全ての慣例を覆すことをしに行くかも知れないんだよ。解っているのかい?」
「ジェーナ…」
「アリス?あんたも解るだろう?この意味。」