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イタズラな満月(フルムーン)
第13章 9th moon…消えた絆
「オレ…僕の…バディのことです。」
「それで?」
「僕のバディ…有栖川雅なんですが。後期限まで10日ほどあるはずなんです。でも、絶望的になりました。」
「……」

ユトの話を黙ったまま聞いているエスパシオは目線そのまま、ユトを見つめたまま離すことはなかった。

「相手側の意志が途絶えました。」
「それをどうにか繋ぐのが君の、君たちの仕事だろう」
「そうですが…」 
「話は終わりだな。報告書で聞こう。」
「待って下さい!」
「…未だ何か?」
「…僕の存在を…バディの相手にはなりませんか?」
「……」
「僕が、……アリスの復帰に対しての相手になれませんか。」
「ユト、それが一体何を、どう言うことを意味するのか解っているか?」
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