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第13章 9th moon…消えた絆

そう言うとにこりと笑いながらジュノは塔の上から飛び降り地上に真っ逆様に墜ちていった。

「…ジュノ！」

走りより身を乗り出したユトを止めるようにヌエバは後ろから抱きしめた。

「追うな！」

そう言われながらもただ下を見つめるしかなかったユト。

ただ、一度でも愛した人が…

運命すら変えようとしていた相手が…

目の前で命を絶った。

その理由が解らないまま…

目の前で…

誰の言葉にも耳を貸さないまま…

ジュノが命を絶ったのだ。


この事実はすぐさまエスパシオの耳にも入った。そのまま、ユトとクラマはヌエバとともに呼び出されていた。
事実関係は人間関係のもつれと、精神不安定が原因による自殺とされた。