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イタズラな満月(フルムーン)
第16章 12th moon…愛して、傍にいて
そのまま、ユトの温もりと香りに包まれながら雅は涙がこれ以上落ちないように堪えるしか無かった。
その頃のユトは…
ヌエバと共に、エスパシオの待つ『審判の間』に向かっていた。
「ユト…、後悔はないのか?」
「後悔?」
「あぁ。お前が選ぼうとしている道…そのまま選べば消滅になるんだぞ?」
「消滅なんてしない。」
「それは…お前の強がりだろ。」
「強がりじゃない。オレの形が消えたって俺の気持ちはアリスの…雅の心に生きてくれるはずだから。」
そう言いながらユトは、ひとつ息を吸うとヌエバを見上げた。その目に、ヌエバは言葉を失い、その直後にエスパシオ始め、名だたる主達が待つ審判の間の扉に手をかけた。
「失礼します。」
「名は…何と申す。」
その頃のユトは…
ヌエバと共に、エスパシオの待つ『審判の間』に向かっていた。
「ユト…、後悔はないのか?」
「後悔?」
「あぁ。お前が選ぼうとしている道…そのまま選べば消滅になるんだぞ?」
「消滅なんてしない。」
「それは…お前の強がりだろ。」
「強がりじゃない。オレの形が消えたって俺の気持ちはアリスの…雅の心に生きてくれるはずだから。」
そう言いながらユトは、ひとつ息を吸うとヌエバを見上げた。その目に、ヌエバは言葉を失い、その直後にエスパシオ始め、名だたる主達が待つ審判の間の扉に手をかけた。
「失礼します。」
「名は…何と申す。」