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第16章 12th moon…愛して、傍にいて

「属性ジェーナ属、アブリル・ユト。我がバディは有栖川雅。審判に参りました。」

そう言うと丁寧に頭を下げたユトだった。そのまエスパシオ言葉を待つ。

「…ユト、今回だがお主の審判に呼んだのではない。あの時、私に言った言葉がお主の中でどう変わったのかを聞きたいのだ。」
「エスパシオ…」
「相変わらずだな。…様を付けんか。」
「…まぁまぁ、構わんよ。お主は…まだあの時の気持ちは変わらんのか？」
「変わりません。ただ、愛した女が、思い通じ合えた相手が、禁忌とされている相手だっただけです。何が不都合ありますか。」
「大ありだ！」

その言葉を聞いた瞬間小さく笑いが出たユト。そのまま声のした主を真っ直ぐに見つめると、はっきりとした口調で返した。