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イタズラな満月(フルムーン)
第16章 12th moon…愛して、傍にいて
「…フフ…クスクス…」
「何がおかしい?」
「いえ、失礼しました、ドン・サトゥルノ。ただ。オレ…僕が思うに、サトゥルノ様始め、皆々様は本気で誰かを愛されたことがございますか?」
「…ッ」
「この!小童の分際で!」
「口の効き方も知らんのか!」
「一応人並みには解っているつもりですが。それでも、ただ…僕は彼女が必要なんです。」
「それが禁忌だというのが解らんのか!」
「解っています!解っていますが…止められない想いが…そういう想いがあったって良いじゃないでしょうか。」
「それが禁忌」
「禁忌禁忌!そればかり言われていますが!…何が悪いのですか。…一体何でそこまで悪いのですか…」
「……」
ユトの言葉ひとつひとつに主達は言葉を失った。今のユトを完全に納得させる理由が見つからないのだ。
「何がおかしい?」
「いえ、失礼しました、ドン・サトゥルノ。ただ。オレ…僕が思うに、サトゥルノ様始め、皆々様は本気で誰かを愛されたことがございますか?」
「…ッ」
「この!小童の分際で!」
「口の効き方も知らんのか!」
「一応人並みには解っているつもりですが。それでも、ただ…僕は彼女が必要なんです。」
「それが禁忌だというのが解らんのか!」
「解っています!解っていますが…止められない想いが…そういう想いがあったって良いじゃないでしょうか。」
「それが禁忌」
「禁忌禁忌!そればかり言われていますが!…何が悪いのですか。…一体何でそこまで悪いのですか…」
「……」
ユトの言葉ひとつひとつに主達は言葉を失った。今のユトを完全に納得させる理由が見つからないのだ。