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イタズラな満月(フルムーン)
第16章 12th moon…愛して、傍にいて
その日の夜、雅が入浴したのを確認したジェーナは、ユトと話をしていた。
「ヌエバから聞いたよ。」
「…ごめんね?ジェーナ。こんな形になっちゃって。」
「構わないさ。気にすることはない。只、今日の24時でお前は完全に形をなくす。どこへ飛ばされるかも解らない。もしかしたら二度とアリスと関わることが出来ない距離に身を置くかも知れない。」
「うん解ってるよ。だけど、雅の中にあるオレの記憶はなくなる。あの、主達だよ?万が一にも残すなんて事はあり得ないよ。」
「でも、お前はアンヘルになり、周りからは奇異の目で見られる。」
「だけど、その奇異の目で見る奴らのことをオレの目には映らないしさ。」
「…ユト。」
「まだ雅にはたくさん…知ってほしいんだよ。悲しいだけの、別れしかない恋ばかりじゃないって事。」
「ヌエバから聞いたよ。」
「…ごめんね?ジェーナ。こんな形になっちゃって。」
「構わないさ。気にすることはない。只、今日の24時でお前は完全に形をなくす。どこへ飛ばされるかも解らない。もしかしたら二度とアリスと関わることが出来ない距離に身を置くかも知れない。」
「うん解ってるよ。だけど、雅の中にあるオレの記憶はなくなる。あの、主達だよ?万が一にも残すなんて事はあり得ないよ。」
「でも、お前はアンヘルになり、周りからは奇異の目で見られる。」
「だけど、その奇異の目で見る奴らのことをオレの目には映らないしさ。」
「…ユト。」
「まだ雅にはたくさん…知ってほしいんだよ。悲しいだけの、別れしかない恋ばかりじゃないって事。」