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イタズラな満月(フルムーン)
第4章 2nd moon…見せた弱み。
「もしかして、アリスのこと友達…ってだけ?」
「まぁ、そうだね。だから何で僕だけが見えるんだろうとか、凄い厄介なんだろうかなって。」

それを聞いたユトは呆気にとられていた。

「でも、一回さ、アリスの話聞いてやってよ。」
「まぁ、解ったよ。」

そうして、軽く頭を下げて久我は家に入る。ユトはその背中を見送ったままゆっくりと、猫の姿に戻ると電灯の下に着くと空を見上げた。

「…ジェーナ、笑いたいなら笑えばいいだろ。」
「何でそんな事を言うんだい?」
「勝手に会いに来て、事実突きつけられて混乱し始めている。だっせぇって思ってんでしょ。」
「そんな事無いね、ただ。相変わらず不器用な奴だねって位だよ。」
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