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イタズラな満月(フルムーン)
第5章 3rd moon…再会
そう揚げ足を取るかのようなユトに対して雅は何も言えなくなってしまった。
確かに好きになったきっかけはあやふやだ。周りが好きだの気になるだの話しているから良く見るようになった結果が、今の自分の心であり、感情なのだ。
しかし、会ったばかりでそんなこと伝えもしていないユトが、知る由もないのに。
『もっといろんな良いところが久我君にはあるけどユトには勿体ないから教えてあげないだけだもん!』
そうはぐらかしてその場をやりきるしかなくなってしまった雅だった。
それでもそんな雅の考えなどお見通しのユトは、ふふっと余裕にも似た笑みを向けながらヒゲをピっと立て、伸ばしていた。
『じゃぁ、そう言うことにしといてやるよ』
そう呟いて…
確かに好きになったきっかけはあやふやだ。周りが好きだの気になるだの話しているから良く見るようになった結果が、今の自分の心であり、感情なのだ。
しかし、会ったばかりでそんなこと伝えもしていないユトが、知る由もないのに。
『もっといろんな良いところが久我君にはあるけどユトには勿体ないから教えてあげないだけだもん!』
そうはぐらかしてその場をやりきるしかなくなってしまった雅だった。
それでもそんな雅の考えなどお見通しのユトは、ふふっと余裕にも似た笑みを向けながらヒゲをピっと立て、伸ばしていた。
『じゃぁ、そう言うことにしといてやるよ』
そう呟いて…