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イタズラな満月(フルムーン)
第9章 special moon1…ただ、愛するが故…
はっきりと言い切るルーペントは、そっとカロンの肩を引き寄せて自身の方に体の向きを変えた。
「要らないなんていわなくても…俺が変えるって言ってたじゃない…」
「そうだけど?…でも、世界や、なんやらを変えるよりも俺は大切にしたいものを見つけちゃったからね。それにはヌエバの地位は邪魔になる。」
「大事な…事?」
「あぁ。」
そう言うと、そっとカロンの頬に手を添えたルーペント。柔らかく微笑むと、ルーペントは誇らしげに、また、満足げに言葉を紡いだ。
「カロンだよ。俺にとってカロンが居てくれたらそれでいい。」
「何を…バカなこと…」
「バカでも何でもかまわない。カロンに勝るものはないんだよ。」
「…バカだね…」
その言葉に俯いたカロン。
「要らないなんていわなくても…俺が変えるって言ってたじゃない…」
「そうだけど?…でも、世界や、なんやらを変えるよりも俺は大切にしたいものを見つけちゃったからね。それにはヌエバの地位は邪魔になる。」
「大事な…事?」
「あぁ。」
そう言うと、そっとカロンの頬に手を添えたルーペント。柔らかく微笑むと、ルーペントは誇らしげに、また、満足げに言葉を紡いだ。
「カロンだよ。俺にとってカロンが居てくれたらそれでいい。」
「何を…バカなこと…」
「バカでも何でもかまわない。カロンに勝るものはないんだよ。」
「…バカだね…」
その言葉に俯いたカロン。