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背徳の主
第6章 顧客NO 033004C れな
「Mid Night 」 では2人連れの若い女性客が店内のショーケースを眺めていた。

彩乃は少し離れた場所でディスプレイの手直しをしている。

「お姉ちゃん、見て! このディルド、カラフルだよ。先っぽの動きが厭らしいし。」

「凄い、菜摘始めて見た。」

美咲は他のディルドを手に取り、

「お姉ちゃん、これおじさんと同じくらいかなぁ?」

「美咲ちやん、おじさんに悪いよ。」

2人は他のコーナーを見て回る。

突然美咲が声をあげた。

「お姉ちゃん、これ見て!」

美咲が発見した物はぺニスがついたベルトだった。

菜摘は美咲が見つけた物に驚く。

「あの…すみません。」

美咲は店員の彩乃を呼んだ。

「ちょっと美咲ちゃん… 恥ずかしから止めてよ。」

「はい、何でしょうか?」

美咲はショーケースにある物を指差し

「これは何ですか?」

彩乃はショーケースから取りだし

「こちらはぺニスバンドになります。主に女性同士のプレーの時に装着して楽しむ物です。」

「腰にベルトを巻き付け、両腿の付け根をそれぞれこの小さなベルトで巻けば固定されます。」

「以前より改良されて、装着者もバックからなら男性の挿入が受けられます。いわゆる3Pですね。」

美咲は目を輝かして

「これは挿入の時、痛くないですか?」

「大丈夫です。ディルドと同じ素材ですし、ローションかゼリーを使えば更に良くなりますよ。」

「お姉ちゃん、これ欲しい。」

菜摘も同じことを考えていた。

( これがあれば、2人とも同じ感覚になれる。)

「でもおじさんが……」

菜摘は言葉に詰まる。

「お姉ちゃん、おじさんに聞いてもいい?」

「おじさん、未だ着いてないかも。」

「じぁ、おじさんにメールしてみる。」

美咲はスマホで撮影し、コメントを付けて添付ファイルでメール送信した。

「これいくらですか?」

「4,200円になります。」

スマホからメール着信の音がした。

美咲はメールを開くと

「いったいお前達何の買い物してるんだ? 仕方ないそれはOKだ。」

「お姉ちゃん、おじさんOK だって。」

「本当に?」

「ほら、これ見て!」

菜摘はメールを見て頷く。

「じぁ、これください。」

「分かりました。有難うございます。」

美咲は菜摘を見てウインクした。
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