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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第10章 スイート・ハネムーン
一人残されてしまった私。料理は食べ始めたばかりでほとんど手付かず状態。
私はトイレに行く振りをして、ロビーに下りる。
ロビーには人だかりが出来ていた。私はその人だかりの中に割り込み、前列で様子を伺う。
恰幅の良い初老の男性が仰向けで倒れ込んでいた。
柚希は浴衣の裾を乱し、男性の浴衣の袂を開いて、胸元を露わにして直に胸骨圧迫を行ない、蘇生を行なっていた。
支配人がAEDを柚希に渡す。
柚希は慣れた手つきでケースを開き、電源スイッチをオン。
男性の胸に電気パッドをセットして、心電図の解析ボタンを押した。
「若いのに…手際がいいわね・・・」
「何でも東京の有名病院の医師だって」
周囲の人達は柚希の迅速な対応を褒めていた。
「支配人、救急車到着しました!!」
救急車が無事に到着。
周囲からは柚希に対して賞賛の拍手が沸き起こる。
男性は救急隊員のストレッチャーに乗せられた。柚希の対応はここまでだ思ったけど。
「柚希・・・ご苦労様」
最前列で見ていた私は額の汗を手の甲で拭う柚希に話し掛けた。
「眞彩…悪いけど…俺このまま…救急車に乗る」
「え、あ・・・そう」
柚希は私に帯に挿していた部屋の鍵を渡した。
「頑張ってね・・・」
私は笑顔で柚希を見送ったーーー・・・
私はトイレに行く振りをして、ロビーに下りる。
ロビーには人だかりが出来ていた。私はその人だかりの中に割り込み、前列で様子を伺う。
恰幅の良い初老の男性が仰向けで倒れ込んでいた。
柚希は浴衣の裾を乱し、男性の浴衣の袂を開いて、胸元を露わにして直に胸骨圧迫を行ない、蘇生を行なっていた。
支配人がAEDを柚希に渡す。
柚希は慣れた手つきでケースを開き、電源スイッチをオン。
男性の胸に電気パッドをセットして、心電図の解析ボタンを押した。
「若いのに…手際がいいわね・・・」
「何でも東京の有名病院の医師だって」
周囲の人達は柚希の迅速な対応を褒めていた。
「支配人、救急車到着しました!!」
救急車が無事に到着。
周囲からは柚希に対して賞賛の拍手が沸き起こる。
男性は救急隊員のストレッチャーに乗せられた。柚希の対応はここまでだ思ったけど。
「柚希・・・ご苦労様」
最前列で見ていた私は額の汗を手の甲で拭う柚希に話し掛けた。
「眞彩…悪いけど…俺このまま…救急車に乗る」
「え、あ・・・そう」
柚希は私に帯に挿していた部屋の鍵を渡した。
「頑張ってね・・・」
私は笑顔で柚希を見送ったーーー・・・