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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第11章 新婚さんの邪魔者―眞彩side-
「象さんの鼻って・・・眞彩のあそこはアワビだろうが・・・」

「アワビって…そんな風に表現させたら、アワビが食べられない」

「おいっ!!柚希!!居るか??」

バスルームの扉の曇り硝子に人影が見える。

「この声・・・柾貴さんじゃないよね・・・」
私と柚希は目を円くして見つめ合う。

「…拓真さんだ・・・」
柚希がポツリと呟く。

大手化粧品メーカー『星凛堂』副社長・濱部拓真(ハマベタクマ)
彩名さんと稜真さんのお兄さん・・・

「何で!!?拓真さんが居るの?」

「出張のお土産持って来たんだ。新妻の眞彩ちゃんの風呂なんて…羨ましいぞ!!柚希」

扉越しに柚希と拓真さんは会話を交わす。
覗かれてはいないけど、恥かしくて全身に熱が帯びて来る。このまま湯船に浸かっていたら、逆上せて卒倒するかもしれない。


「早くカラダ洗って出よう。柚希」


「無粋だな…拓真さんって」



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