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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第12章 産業医の淫らな診察―眞彩side-
陽が傾き始め、硝子の向うのビル群がオレンジ色に染まっていく。
「眞彩の仕事は終わった?」
柚希がノックして、私を迎えに来た。
「終わった。連れて帰っていいぞ。柚希」
「社長!?」
「仕事まだ残ってるの?」
「いえ・・・」
「お義父さんの検査結果は明日だったな」
「ああ~13時に一階のカフェ前で待ってる」
「眞彩さんも明日は同行してくれ。君はもう相馬家の一員だからな」
「あ、はい」
社長の言葉で、私はもう桐生家の人間じゃない。相馬家の人間なんだと自覚する。
柚希の妻ーーー・・・
私は帰り支度を済ませた。
「社長、失礼します」
「早急に柾貴の部屋を出ろよ。柚希。眞彩さんが気を遣うだろ?」
「父さんに言われなくても分かってるよ」
「じゃお疲れ」
「お疲れ様です、社長」
私は軽く頭を下げて、社長室を出た。
「あれ?俺と二人になった途端、何だか…不機嫌になってない?」
「柚希って…酷いんだもん」
「酷いって…心外だな。眞彩」
「だって・・・」
「それよりも調子は良くなった?」
「少しだけ・・・」
「女性は大変だな・・・」
二人で仲良くエレベーターホールまで歩いた。
「眞彩の仕事は終わった?」
柚希がノックして、私を迎えに来た。
「終わった。連れて帰っていいぞ。柚希」
「社長!?」
「仕事まだ残ってるの?」
「いえ・・・」
「お義父さんの検査結果は明日だったな」
「ああ~13時に一階のカフェ前で待ってる」
「眞彩さんも明日は同行してくれ。君はもう相馬家の一員だからな」
「あ、はい」
社長の言葉で、私はもう桐生家の人間じゃない。相馬家の人間なんだと自覚する。
柚希の妻ーーー・・・
私は帰り支度を済ませた。
「社長、失礼します」
「早急に柾貴の部屋を出ろよ。柚希。眞彩さんが気を遣うだろ?」
「父さんに言われなくても分かってるよ」
「じゃお疲れ」
「お疲れ様です、社長」
私は軽く頭を下げて、社長室を出た。
「あれ?俺と二人になった途端、何だか…不機嫌になってない?」
「柚希って…酷いんだもん」
「酷いって…心外だな。眞彩」
「だって・・・」
「それよりも調子は良くなった?」
「少しだけ・・・」
「女性は大変だな・・・」
二人で仲良くエレベーターホールまで歩いた。