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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第13章 余命宣告
余命半年の祐早斗様の為だと言えず、そのまま柚希とお爺様の3人で黒のベントレーに乗り込んだ。

私は助手席。
お爺様と柚希は後部座席に座る。

「・・・結婚披露宴を急ぐ件ですが・・・眞彩の妊娠ではなく、爺ちゃんの・・・」

「祐早斗の具合はそんなに悪いのか?」

「はい・・・」

「癌か?」

「肺癌でも、扁平上皮癌で・・・リンパ節と骨に転移しています」

「・・・場所は違えど、妻と同じ肺癌とはな・・・」
そう言えば、お婆様も肺癌で亡くなっていた。
お爺様よりも9歳年下のお婆様が先に逝くなんて、皆そうは思わなかった。


「余命宣告を受けたのか?」

「はい・・・爺ちゃんは余命半年の命です」

「半年か・・・腰が痛むと言っていたのも、骨に転移したからか?」

「多分」


「長生きするのも、考え物だな・・・」

お婆様を亡くして、一時期消沈していたお爺様を思い出した。

私や蓮お兄様、お父様やお母様、周囲の励ましを受け、元気になった。
でも、親友の祐早斗が逝けば・・・


「祐早斗の為にも、結婚披露宴は急がねば、ならないな」

「はい」

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