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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第13章 余命宣告
私達は支配人室に案内された。
「改めて、ご紹介させていただきます。当ホテルの支配人を務めております。小早川晃祐です」
「自己紹介はいいよ。晃祐君」
「しかし…一応、礼儀として」
「柚希君、晃祐君のコトは知ってるか?」
「あ…まぁ、少しだけ・・・」
「私は柚希様のコトを存じております。
『清友会総合病院』で、若いながら小児心臓外科医の腕は一流だと」
「眞彩のコトは知っているな」
「はい、入籍は済まされ、お二人はもうご夫婦なんですよね。
心からお祝い致します」
「晃祐さんも忙しいのに、急な話で申し訳ありません・・・」
「何を仰っているんですか・・・このホテルは桐生一族の建てた建造物です。
遠慮はいりませんよ」
「失礼します」
「・・・能瀬か・・・入れっ」
一人の女性が軽く会釈して入って来た。
「当ホテルのブライダルサロンのウエディングプランナーの能瀬です。何もわからぬ、私だけでは心もとないので、ウエディングのプロを呼びました」
ウエディングプランナーの登場で、私と柚希の結婚が一気に具体化した。