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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第14章 すれ違い
私は『ドラゴンホテル東京ベイ』に来た。
「どうぞ」
晃祐さんが私を支配人室に迎えてくれた。
「お電話をさせて頂いたのは、この間柚希様のお渡した見積書にミスがありまして…これが正しい見積書になります」
晃祐さんはローテーブルに見積書を広げ、説明した。
「主人は緊急の手術があって・・・クランケの経過観察で忙しいから・・・電話に出れなかったんだと思います」
「そうですか・・・何も知らず、こちらのミスで・・・」
「いいんですよ」
晃祐さんの顔色が優れなかった。
「晃祐さん、顔色悪いですよ」
「あ・・・申し訳ありません。最近、忙しくて・・・眠れない日々が続いていて・・・」
私達の結婚披露宴で、無理をさせている自覚があった。
「少し寝た方が・・・」
「…わかってはいるのですが・・・」
総支配人が居ないホテル。事実上、ホテルのトップは支配人になって半年足らずの晃祐さん。
国外からも、大勢の観光客が宿泊するホテル。
昨年、ミシュランの三ツ星ホテルとして紹介され、世界中にドラゴンホテルの名は知れ渡った。
彼の重圧は大変なモノだと思う。
「コーヒー淹れましょうか?」
「えっ?」
晃祐さんはソファから腰を上げた途端、急に立ち眩みがしたのか、そのままソファに倒れ込んだ。
「晃祐さん!!?」
「どうぞ」
晃祐さんが私を支配人室に迎えてくれた。
「お電話をさせて頂いたのは、この間柚希様のお渡した見積書にミスがありまして…これが正しい見積書になります」
晃祐さんはローテーブルに見積書を広げ、説明した。
「主人は緊急の手術があって・・・クランケの経過観察で忙しいから・・・電話に出れなかったんだと思います」
「そうですか・・・何も知らず、こちらのミスで・・・」
「いいんですよ」
晃祐さんの顔色が優れなかった。
「晃祐さん、顔色悪いですよ」
「あ・・・申し訳ありません。最近、忙しくて・・・眠れない日々が続いていて・・・」
私達の結婚披露宴で、無理をさせている自覚があった。
「少し寝た方が・・・」
「…わかってはいるのですが・・・」
総支配人が居ないホテル。事実上、ホテルのトップは支配人になって半年足らずの晃祐さん。
国外からも、大勢の観光客が宿泊するホテル。
昨年、ミシュランの三ツ星ホテルとして紹介され、世界中にドラゴンホテルの名は知れ渡った。
彼の重圧は大変なモノだと思う。
「コーヒー淹れましょうか?」
「えっ?」
晃祐さんはソファから腰を上げた途端、急に立ち眩みがしたのか、そのままソファに倒れ込んだ。
「晃祐さん!!?」