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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第14章 すれ違い
俺と奈那子さんは中庭に場所を移したが、言いにくいのは同じだった。
「大変申し上げにくいのですが・・・」
「手術は・・・」
「手術は成功しました。ですが、未だに意識が戻らないと言いますか・・・このまま、意識戻らないのであれば、合併症の可能性があります」
「合併症ですが・・・」
「はい」
具合の悪い母に代わり、弥英子ちゃんに付き添い、励まし続けた奈那子さん。
俺も主治医として、最善の努力をして、手術に臨んだ。
執刀は、俺以外の誰かに任せた方が良かったのか?
心の中で、自身を責めていたーーー・・・
目の前の奈那子さんの瞳から涙が溢れていた。
「奈那子さん・・・」
俺は奈那子さんと初恋の人・彩名を重ねていた。
彩名も重い心臓病だった。でも、彼女は逝ってしまった。
だから、同じ病で苦しむ人たちを救いたくて、医者を目指した。
生きる屍をなった時期もあったけど、今は彩名と同じ病の人を一人でも多く救って、眞彩を幸せにする人生を送ろうとしていた。
「大変申し上げにくいのですが・・・」
「手術は・・・」
「手術は成功しました。ですが、未だに意識が戻らないと言いますか・・・このまま、意識戻らないのであれば、合併症の可能性があります」
「合併症ですが・・・」
「はい」
具合の悪い母に代わり、弥英子ちゃんに付き添い、励まし続けた奈那子さん。
俺も主治医として、最善の努力をして、手術に臨んだ。
執刀は、俺以外の誰かに任せた方が良かったのか?
心の中で、自身を責めていたーーー・・・
目の前の奈那子さんの瞳から涙が溢れていた。
「奈那子さん・・・」
俺は奈那子さんと初恋の人・彩名を重ねていた。
彩名も重い心臓病だった。でも、彼女は逝ってしまった。
だから、同じ病で苦しむ人たちを救いたくて、医者を目指した。
生きる屍をなった時期もあったけど、今は彩名と同じ病の人を一人でも多く救って、眞彩を幸せにする人生を送ろうとしていた。