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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第14章 すれ違い
「泣かないでください。奈那子さん」

彼女の涙を見ると、彩名と重なり、抱き締めて慰めたくなる。

俺は奈那子さんを必死に慰めた。

「ゴメンなさい・・・柚希さん」

「・・・奈那子さん」

「おいっ!!」

俺たちの間に大泉先生が乱入して来た。

「大泉…先生!?」

「これ、眞彩ちゃんから預かった!!」

「えっ?」

大泉先生が俺に向かってボストンバックを投げつけた。

「眞彩は?」

「・・・眞彩ちゃんは・・・」

大泉先生が説明しようとした瞬間、俺のPHSが鳴り響く。


「仁科さん?」


ーーーー弥英子ちゃんの意識が戻りました。すぐに来てください!相馬先生


「そうか…わかった。急いで行くよ」
俺はPHSを切り、奈那子さんに話した。

「奈那子さん、弥英子ちゃんの意識が戻ったようだ。彼女に会いに行こう!!ゴメン、大泉先生、仮眠室に置いておいてくれ」
俺は渡されたボストンバックを大泉先生に返した。

「わかった」


俺は奈那子さんと院内に戻った。



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