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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第14章 すれ違い
本田先生に言われ、心筋梗塞の初老の男性の処置に当たった。
本田先生は他の救急患者の処置をしていた。
「終わったぞ」
「若い男性が一人搬送されてきた。診てくれ。相馬先生」
「人使い荒いんだから・・・」
現場もそうだけど、常に人手不足なのは、医局長の本田先生の強引な性格も影響していた。
搬送された患者の顔を見て、驚いた。
「晃祐さん?」
彼に付き添う眞彩の姿にはもっと驚いたーーー・・・
「彼の名前は小早川晃祐、27歳。
仕事中に突然、意識を失った模様です」
救急隊員からカルテを預かり、引き継いだ。
俺は眞彩に晃祐さんと居た理由を訊くと、彼女を廊下に押し出した。
******
晃祐さんは唯の過労と寝不足で意識を失ったようで、点滴だけの簡単な処置で済んだ。
俺は廊下で待つ眞彩の元に急いだ。
「眞彩」
「柚希・・・晃祐さんの具合は?」
「彼が意識を失い倒れたのは唯の過労と寝不足からだ・・・大したコトないさ」
「・・・私たちのせいよね。
彼には私たちの結婚披露宴で無理させているもん」
「・・・それだけではないと思うけど・・・」
晃祐さんのカラダを心配する眞彩。
俺は少しだけ、晃祐さんに嫉妬する。
「俺は意識の戻った弥英子ちゃんの元に戻る」
「弥英子ちゃん、意識が戻ったんだ・・・」
「晃祐さんが心配なら、付き添ってやればいい」
「そうするわ」
「・・・なんだよ・・・なんで、そんなに晃祐さんを心配するんだ?」
「・・・なんで怒るのよ!?」
本田先生は他の救急患者の処置をしていた。
「終わったぞ」
「若い男性が一人搬送されてきた。診てくれ。相馬先生」
「人使い荒いんだから・・・」
現場もそうだけど、常に人手不足なのは、医局長の本田先生の強引な性格も影響していた。
搬送された患者の顔を見て、驚いた。
「晃祐さん?」
彼に付き添う眞彩の姿にはもっと驚いたーーー・・・
「彼の名前は小早川晃祐、27歳。
仕事中に突然、意識を失った模様です」
救急隊員からカルテを預かり、引き継いだ。
俺は眞彩に晃祐さんと居た理由を訊くと、彼女を廊下に押し出した。
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晃祐さんは唯の過労と寝不足で意識を失ったようで、点滴だけの簡単な処置で済んだ。
俺は廊下で待つ眞彩の元に急いだ。
「眞彩」
「柚希・・・晃祐さんの具合は?」
「彼が意識を失い倒れたのは唯の過労と寝不足からだ・・・大したコトないさ」
「・・・私たちのせいよね。
彼には私たちの結婚披露宴で無理させているもん」
「・・・それだけではないと思うけど・・・」
晃祐さんのカラダを心配する眞彩。
俺は少しだけ、晃祐さんに嫉妬する。
「俺は意識の戻った弥英子ちゃんの元に戻る」
「弥英子ちゃん、意識が戻ったんだ・・・」
「晃祐さんが心配なら、付き添ってやればいい」
「そうするわ」
「・・・なんだよ・・・なんで、そんなに晃祐さんを心配するんだ?」
「・・・なんで怒るのよ!?」