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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第14章 すれ違い
「別に…怒ってなんか・・・」
俺は口ごもり、踵を返して、弥英子ちゃんの居るICUに急いだ。
「柚希・・・」
稜真、柾貴、奈那子さんの3人が弥英子ちゃんのベットの回りを囲み、俺が来るのを心待ちにしていた。
「悪かった。救命の処置に時間がかかった」
「緊急搬送された人の命は助かったのか?」
「ああ、命には別状のない患者ばかりだったから・・・」
俺は弥英子ちゃんの枕元に置かれたバイタルのチェック表とモニターを確認し、彼女の容態を確かめた。
「容態は安定しているようだ」
「お姉ちゃん・・・」
「何?弥英子」
「一人で大丈夫だよ。
お姉ちゃんは稜真義兄ちゃんと帰って・・・」
「でも・・・」
「後は俺が看てるから、奈那子さんは稜真と帰った方がいい」
「・・・」
「いいから・・・弥英子ちゃんの言う通りにして・・・居るとかえって、弥英子ちゃんが気を遣う」
「・・・」
「奈那子」
稜真も身重の奈那子さんのカラダを気遣い、帰るよう促した。
俺は口ごもり、踵を返して、弥英子ちゃんの居るICUに急いだ。
「柚希・・・」
稜真、柾貴、奈那子さんの3人が弥英子ちゃんのベットの回りを囲み、俺が来るのを心待ちにしていた。
「悪かった。救命の処置に時間がかかった」
「緊急搬送された人の命は助かったのか?」
「ああ、命には別状のない患者ばかりだったから・・・」
俺は弥英子ちゃんの枕元に置かれたバイタルのチェック表とモニターを確認し、彼女の容態を確かめた。
「容態は安定しているようだ」
「お姉ちゃん・・・」
「何?弥英子」
「一人で大丈夫だよ。
お姉ちゃんは稜真義兄ちゃんと帰って・・・」
「でも・・・」
「後は俺が看てるから、奈那子さんは稜真と帰った方がいい」
「・・・」
「いいから・・・弥英子ちゃんの言う通りにして・・・居るとかえって、弥英子ちゃんが気を遣う」
「・・・」
「奈那子」
稜真も身重の奈那子さんのカラダを気遣い、帰るよう促した。