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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第15章 愛しき人
柚希は甘い声で私を名を呼び、再び抱き締めて、そっと優しく後ろ髪を撫でた。

「今日、稜真と彩名の話をしたんだ・・・」

「稜真さん、病院に来たんですか?」

「義理の妹の弥英子ちゃんの容態が心配で、柾貴と一緒に来たんだ・・・」

「・・・」


「・・・俺は稜真のせいで、彩名を失い、ずっと稜真を恨み続けていた。
でも、俺は気づいたんだ。彩名を失って、一番辛かったのは、俺ではなく、稜真自身だったと」


「柚・・・希」

「俺は器量の小さな男だ。晃祐さんに嫉妬したり・・・」

「私だって奈那子さんに嫉妬しました。それはお互い様ですよ」

「眞彩・・・」

「稜真さんとも仲良くなれて、良かったじゃないですか・・・空の何処かで、見ている彩名さんもきっと喜んでいますよ」


「・・・俺の初恋の人は永遠に彩名かもしれない。
でも、今愛してるのは眞彩だから・・・」

「私の初恋の人は永遠に柚希ですよ」

「眞彩」

私達はまた、キスに交わした。


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