この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第17章 結婚披露宴ー柚希side-
敦司様と俺は人目つかない柱の影に移動した。
「祐早斗様、お痩せになられたな・・・病の影響か?」
「はい・・・」
「そうか・・・」
緩和療法を勧められたが、母は納得せず、カラダの負担が少ない抗がん剤を爺ちゃんに投与。
効果は期待できないけど。
母は一縷の望みを繋いでいた。
「・・・いい時に、君も結婚を決意したね」
「はい・・・紡さんにはご迷惑お掛けしましたが・・・」
「紡のコトはいい。
君は桐生家の令嬢・眞彩さんを幸せにしなさい」
「はい」
「・・・本日はこの私も媒酌人として、君たちをフォローする」
「ありがとうございます・・・」
「一番、君の門出を喜んでいるのは祐早斗様だと思う」
俺は爺ちゃんの心配の種だった。
俺達の結婚披露宴が、公の場所に出れる最後の機会かもしれない。
母は抗がん剤に望みを託しているが、医者の俺から見れば、爺ちゃんの病状は日に日に悪化の一途を辿っている。
爺ちゃんも皆を心配させまいと、元気に振舞ってるけど、たぶん半年持たないかもしれない。
「少しネクタイが曲がってる」
と敦司様は白のタイを整えてくれた。
「すいません」
「私はこれで失礼するよ」
「今日はよろしくお願いします」
敦司様は穏やかな笑みを湛え、去っていった。
「祐早斗様、お痩せになられたな・・・病の影響か?」
「はい・・・」
「そうか・・・」
緩和療法を勧められたが、母は納得せず、カラダの負担が少ない抗がん剤を爺ちゃんに投与。
効果は期待できないけど。
母は一縷の望みを繋いでいた。
「・・・いい時に、君も結婚を決意したね」
「はい・・・紡さんにはご迷惑お掛けしましたが・・・」
「紡のコトはいい。
君は桐生家の令嬢・眞彩さんを幸せにしなさい」
「はい」
「・・・本日はこの私も媒酌人として、君たちをフォローする」
「ありがとうございます・・・」
「一番、君の門出を喜んでいるのは祐早斗様だと思う」
俺は爺ちゃんの心配の種だった。
俺達の結婚披露宴が、公の場所に出れる最後の機会かもしれない。
母は抗がん剤に望みを託しているが、医者の俺から見れば、爺ちゃんの病状は日に日に悪化の一途を辿っている。
爺ちゃんも皆を心配させまいと、元気に振舞ってるけど、たぶん半年持たないかもしれない。
「少しネクタイが曲がってる」
と敦司様は白のタイを整えてくれた。
「すいません」
「私はこれで失礼するよ」
「今日はよろしくお願いします」
敦司様は穏やかな笑みを湛え、去っていった。