この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第17章 結婚披露宴ー柚希side-
敦司様と俺は人目つかない柱の影に移動した。

「祐早斗様、お痩せになられたな・・・病の影響か?」

「はい・・・」

「そうか・・・」

緩和療法を勧められたが、母は納得せず、カラダの負担が少ない抗がん剤を爺ちゃんに投与。

効果は期待できないけど。

母は一縷の望みを繋いでいた。


「・・・いい時に、君も結婚を決意したね」

「はい・・・紡さんにはご迷惑お掛けしましたが・・・」

「紡のコトはいい。
君は桐生家の令嬢・眞彩さんを幸せにしなさい」

「はい」


「・・・本日はこの私も媒酌人として、君たちをフォローする」


「ありがとうございます・・・」


「一番、君の門出を喜んでいるのは祐早斗様だと思う」


俺は爺ちゃんの心配の種だった。

俺達の結婚披露宴が、公の場所に出れる最後の機会かもしれない。

母は抗がん剤に望みを託しているが、医者の俺から見れば、爺ちゃんの病状は日に日に悪化の一途を辿っている。


爺ちゃんも皆を心配させまいと、元気に振舞ってるけど、たぶん半年持たないかもしれない。

「少しネクタイが曲がってる」
と敦司様は白のタイを整えてくれた。

「すいません」

「私はこれで失礼するよ」

「今日はよろしくお願いします」

敦司様は穏やかな笑みを湛え、去っていった。
/258ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ