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第17章 結婚披露宴ー柚希side－

「相馬柚希さん、貴方は桐生眞彩さんを妻とするコトを望みますか？」


「はい、望みます」
俺と眞彩は既に入籍して、世間的に彼女は俺の妻。

改めて、神の御前で誓うのは凄く照れ臭い。

「この結婚は神の導きによるものとし、その健やかなる時も、病める時も、富める時も、貧しき時も、常に妻を愛し、敬い、慰め、死が二人を分かつまで、貴方の妻に対し、固く貞操を護るコトを誓いますか？」


「誓います」


俺は迷いなどなかった。

俺は眞彩を本気で愛していたから・・・


俺へに対するキモチを知りながら、彼女をセフレにした自身の罪は深い。

次は眞彩の番だった。


「・・・眞彩」

「！？」

俺は彼女の前に跪いた。

周囲は俺の行動に目を点になったと思う。目の前に居る眞彩がそうだったから・・・


「俺は君に悪いコトをした。
神の御前で懺悔する。だから、健やかなになる時も、病める時も、富める時も、貧しき時も、俺について来て欲しいんだ。眞彩」


神父さんのセリフはすべて俺が言い、彼女に誓いの言葉を求めた。


「貴方の行く所、私は何処でも付いて行きます！！」

「眞彩・・・」

「振り向いてくれなかった柚希が私に振り向いてくれた。それだけで、幸せ。
でも、今はずっとずっと貴方と居たい」

俺は立ち上がり、眞彩の顔を隠す、ベールを性急に上げ、誓いのキスを落とした。

ほんの数秒のキスだけど、このキスには深い意味がある。

永遠の愛の誓いが含まれているから・・・