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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第3章 思わぬ相手―眞彩side-
その後はお互い話をするコトなかった。
終始、二人を気にしてか眉間にシワを寄せて無言でコース料理を食べ切った。
先にテーブルに着いていた私達の方が先に食べ終え、席を立つ。

「帰るの?眞彩ちゃん」

「あ、はい・・・」

稜真さんは柚希さんには声を掛けなかった。

「行くぞ。眞彩」

「うん。じゃお先です」
私は二人に軽く頭を下げて店を出た。

柚希が支払いを済ませ、メインストリートに出て空車のタクシーを捕まえる。

「乗って」
柚希は先に私を後部座席に押し込んでそのまま数珠繋ぎのように乗り込んで来た。


「池袋北口まで頼む」

柚希はホテル街に行くよう運転手に告げる。

池袋北口のホテル街の辺りで、降りてそのままよく利用するラブホに迷わず入って行った。


白を基調としたモダンな部屋。

フローリングの木目が綺麗に磨き上げられているのかピカピカに光っていた。


柚希は深い溜息を付き、乱暴にネクタイを外しながらソファに腰を下ろす。


「眞彩・・・稜真と仲いいだろ?俺達とのコト黙っているように頼んでくれ」

「私は別に仲いいワケじゃ・・・」

「俺よりはマシだろ?」


「それは・・・そうかもしれないけど」

「なら頼んだぞ」
二人の仲は今も険悪なんだと見て取れた。柚希は自分の隣に座るように手で合図する。
私は柚希の隣に腰を下ろした。

「今夜は朝まで無理だろ?このまま抱くぞ」



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