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第21章 妊娠経過

俺は眞彩の居る病室を訊ねた。

これは、真剣に好意を抱いていた眞彩をぞんざいに扱った俺への試練なのだろうか？

俺は医者である前に、眞彩の夫であり、彼女の中に芽生えた赤ちゃんのパパ。

扉をノックすると「どうぞ」と眞彩の声が聞こえた。

俺は扉を開けて中へと入る。

眞彩はカラダを起こし、笑顔で出迎えてくれた。

「検査の結果は出たの？」

「ん、あ・・・まあな・・・」

高木院長からも、眞彩には真実を告げた方がいいと言われていた。

まだまだ、彼女の胎内の赤ちゃんは小さい。

医師の管理下の元で、この世に生を授かるまで赤ちゃんを出来るだけ胎内で大きく育ててもらわなければいけない。

「柚希・・・私・・・」

俺は彼女のベットの脇の椅子に腰を下ろした。

「結果は芳しくないのね」

眞彩は俺の顔色で汲み取った。

「眞彩…正直に話す」
俺は眞彩に包み隠さず、真実を告げる。