この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第4章 見合い相手は御曹司
爺ちゃんは朝一番にICUから特別病棟の病室に移動した。
「お前が結婚しないのは、今でも彩名さんのコトを思ってるからか?柚希」
稜真と奈那子さんの一件で、ようやく自分の中で区切りは付けたつもりだった。
――――――彩名はこの世にもういない。と
彩名と稜真は姉と弟。彩名も稜真を恨むコトは望んでいないと思う。
そう思いながらも、冷たい態度しか取れない俺。
俺はいつまでもウジウジした情けない男だ。
「隣に居る仁科さんはどうだ?柚希」
「えっ?」
爺ちゃんは俺に付き添う看護師の仁科さんに目を向けた。
「爺ちゃん…仁科さんは結婚してるから・・・」
「そうか…それは残念だな」
「義父さん、はいるよ」
ドアをガラリと開けて父と眞彩を連れて入って来た。
眞彩は父の秘書。
「尚貴か・・・」
「昨日よりも顔色がいいな」
父も爺ちゃんの顔色を見て安心した。
「バイタルも安定してる。午後からカテーテル検査を予定しているよ。父さん」
「そうか」
「相馬先生、私は先に出ますね」
「ああ」
俺は仁科さんに爺ちゃんのカルテを渡した。
彼女は父達に一礼して病室を出て行った。
「お前が結婚しないのは、今でも彩名さんのコトを思ってるからか?柚希」
稜真と奈那子さんの一件で、ようやく自分の中で区切りは付けたつもりだった。
――――――彩名はこの世にもういない。と
彩名と稜真は姉と弟。彩名も稜真を恨むコトは望んでいないと思う。
そう思いながらも、冷たい態度しか取れない俺。
俺はいつまでもウジウジした情けない男だ。
「隣に居る仁科さんはどうだ?柚希」
「えっ?」
爺ちゃんは俺に付き添う看護師の仁科さんに目を向けた。
「爺ちゃん…仁科さんは結婚してるから・・・」
「そうか…それは残念だな」
「義父さん、はいるよ」
ドアをガラリと開けて父と眞彩を連れて入って来た。
眞彩は父の秘書。
「尚貴か・・・」
「昨日よりも顔色がいいな」
父も爺ちゃんの顔色を見て安心した。
「バイタルも安定してる。午後からカテーテル検査を予定しているよ。父さん」
「そうか」
「相馬先生、私は先に出ますね」
「ああ」
俺は仁科さんに爺ちゃんのカルテを渡した。
彼女は父達に一礼して病室を出て行った。