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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第4章 見合い相手は御曹司
柚希は礼服姿で、右手には大きなホテルの紙袋を提げていた。
「結婚披露宴?」
「まあな。さっき終わった所だ」
奇跡でも何でも唯の偶然・・・
セフレの私の見合いを壊しに来るワケない。
柚希は私の隣のキューブ椅子に腰を下ろしてマジマジと見つめる。
「今日、着るのが最後になるかもしれないと母に言われて・・・」
西陣織の茜色の振袖。
手毬や綺麗な蝶が舞い、大倫の花々が咲く素敵な絵柄。
成人式にと母と共に京都の老舗の呉服店に足を運んで選んだ。
「眞彩の白い肌に映える色だ。紡さんにやるのは惜しくなるな」
柚希の言葉に心臓がドキッと高鳴る。
心臓は本当に素直だ。
私のキモチを一番に汲み取る。
「二人で何してるの?」
「!!?」
私達の目の前に見合い相手の紡さんが立っていた。
「紡…さん」
「久し振りだな。眞彩に柚希」
「お久しぶりです。紡さん」
「眞彩ちゃんもいいオンナになって・・・」
「お久しぶりです。紡さんの活躍は世間の話題になっていますよ」
「話題ね…」
「結婚披露宴?」
「まあな。さっき終わった所だ」
奇跡でも何でも唯の偶然・・・
セフレの私の見合いを壊しに来るワケない。
柚希は私の隣のキューブ椅子に腰を下ろしてマジマジと見つめる。
「今日、着るのが最後になるかもしれないと母に言われて・・・」
西陣織の茜色の振袖。
手毬や綺麗な蝶が舞い、大倫の花々が咲く素敵な絵柄。
成人式にと母と共に京都の老舗の呉服店に足を運んで選んだ。
「眞彩の白い肌に映える色だ。紡さんにやるのは惜しくなるな」
柚希の言葉に心臓がドキッと高鳴る。
心臓は本当に素直だ。
私のキモチを一番に汲み取る。
「二人で何してるの?」
「!!?」
私達の目の前に見合い相手の紡さんが立っていた。
「紡…さん」
「久し振りだな。眞彩に柚希」
「お久しぶりです。紡さん」
「眞彩ちゃんもいいオンナになって・・・」
「お久しぶりです。紡さんの活躍は世間の話題になっていますよ」
「話題ね…」