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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第4章 見合い相手は御曹司
「どこに行ってたの?眞彩」
母が店の前でオロオロとしながら私のコトを待っていた。
「俺を待っていたんですよ。桐生夫人」
「つ、つ紡ぐさん!?」
母の目には私の姿しか見えていなかった。紡さんの声を訊いて、ハッと表情を変えて彼を見た。
紡さんは気転を利かせて、私をフォローしてくれた。
「紡さんと一緒だったの・・・」
「もう話は付けました」
「でも、中でご両親がお待ちですよ。紡さん」
「そうですか…じゃ行こうか?眞彩」
「え、あ・・・はい」
店内の奥の座席で伊集院元総理夫妻と父が私達を待っていた。
「お待たせしました」
「眞彩、何処に居たんだ?」
「1階のロビーで紡さんと待ち合わせしていました」
睨み付ける父に言い訳をした。
「全く」
双方がようやく揃い、見合いが始まった。見合いは断られたけど、紡さんはひと肌脱いでくれると言った。私と柚希の為に何をしてくれるんだろう。
「私が総理時代、桐生様には大変お世話になりましたし、紡にも桐生様の孫娘である眞彩さんとの見合いは断るなと釘を刺しました」
伊集院様は心配そうに紡さんを見つめる。
「見合いは断らない。でも、結婚を前提とした交際がしたい」
「紡…どんな心境の変化?眞彩さんに惚れたの?」
伊集院夫人は息子を冷やかす。
「まあね」
紡さんは目の前に座る私を見て、ニコッと笑う。私と柚希の為にひと肌脱いでくれるのは嘘??
母が店の前でオロオロとしながら私のコトを待っていた。
「俺を待っていたんですよ。桐生夫人」
「つ、つ紡ぐさん!?」
母の目には私の姿しか見えていなかった。紡さんの声を訊いて、ハッと表情を変えて彼を見た。
紡さんは気転を利かせて、私をフォローしてくれた。
「紡さんと一緒だったの・・・」
「もう話は付けました」
「でも、中でご両親がお待ちですよ。紡さん」
「そうですか…じゃ行こうか?眞彩」
「え、あ・・・はい」
店内の奥の座席で伊集院元総理夫妻と父が私達を待っていた。
「お待たせしました」
「眞彩、何処に居たんだ?」
「1階のロビーで紡さんと待ち合わせしていました」
睨み付ける父に言い訳をした。
「全く」
双方がようやく揃い、見合いが始まった。見合いは断られたけど、紡さんはひと肌脱いでくれると言った。私と柚希の為に何をしてくれるんだろう。
「私が総理時代、桐生様には大変お世話になりましたし、紡にも桐生様の孫娘である眞彩さんとの見合いは断るなと釘を刺しました」
伊集院様は心配そうに紡さんを見つめる。
「見合いは断らない。でも、結婚を前提とした交際がしたい」
「紡…どんな心境の変化?眞彩さんに惚れたの?」
伊集院夫人は息子を冷やかす。
「まあね」
紡さんは目の前に座る私を見て、ニコッと笑う。私と柚希の為にひと肌脱いでくれるのは嘘??